スパイス記念日34[新大久保]サビハ ハラル レストラン【バングラディシュ料理の現地感!スペシャルボルタセット】

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スパイス記念日33[新大久保]サビハ ハラル レストラン【バングラディシュ料理の現地感!スペシャルボルタセット】

2022CURRY115243食目, 2022.6.30, 2017年以来カレー3192

(メニュー)

スペシャルボルタセット ¥800

ライス デフォルトで大盛り、トマトと卵のチャツネ、ツナのボルタ、ダルスープ、じゃがいものボルタ、シュッキのボルタ、サラダ、ドリンク:ペプシを選択

▶︎フィッシュカレー(ルイ) ¥500

 

【結論】すんげー、すんげえ、スンゲェ、ちょー超おいしくって、大満足

Googleマップ

場所はこちらのGoogleマップを参考にしてください。

大久保通の、大久保駅と新大久保駅の間の北に抜ける通りにあります。

 

(サビハに来ました、扉を開けると)

サビハは以前ビリヤニを買いに来たらお休みだったという体験以来の訪店です。ダルバートのおいしいネパール料理店ソルマリの建物の一階にあります。

でも、建物の正面に立って1階をみると、焼肉うしさだ、そして、まぜそば屋の看板が目立って、サビハハラルレストランが見えません。焼肉うしさだと反対、向かって右側に立て看板があってサビハハラルレストランの表示はあるし、奥を覗けばやはり扉の上にはサビハハラルレストランと書いてあります。

そこで、扉を開けて入ると、オーナーらしき男性と若いバイトのお姉さんがこちらへどうぞと左へ促すので入って行ったら、そこは天井から吊り下げられた排気ダクトの並ぶ焼肉屋だったのです。ん?おや、これは違うだろと思って振り返り、店員さんにバングラディシュ料理を食べに来たのですが、こちらであっていますか?と尋ねたら、入ってきた店右手の奥にバングラディシュ人の店員さんを呼びに行ってくれました。そんな店です。日本人は焼肉、現地人はバングラ料理で入ってくると見えるのが標準のようです。実際サビハの入口から入ってきて、焼肉屋さんに進んでいく若い日本人の方も多くいました。同一店の内部で二つの異なる料理店が混在しているのですね。これぞ新大久保、新宿区百人町らしいカオスです。楽しい

通されたのはいかにも日本居酒屋の居抜きの半個室囲いの中です。6人席ずつの囲いみたいになっていて、1人で利用するのはけっこう快適です。

(では注文)

今日はサビハでテハリが出るという噂を聞きつけてきたのだとお店のお兄さんに伝えたら、テハリは明日だよって言います。翌日は実家に行く予定でここにはこれません。それで、メニューにあるボルタセットを選び、フィッシュカレーを追加することにしました。魚はルイだと言います。

スペシャルボルタセット800円

フィッシュカレー500円

 

ほかにもいろんなメニューがあります。

(サビハの不定期オススメ料理のタイミング)

不定期のオススメ料理は金土日に出すことが多くて、テハリの日は日本人もたくさん押し寄せてきて夕方16時頃には売り切れになるそうです。アンテナを張って狙わないと食べられないと思うのですが、バングラディシュ料理のアンテナが立つほど、その筋のお友達はいないのでなかなか難しいかもしれません。店員のお兄さん曰く、金土日に来て下さいということでした。

さて、ボルタセットとフィッシュカレーが出てきました。

写真の右から、フィッシュカレー(ルイ)、トマトと卵のチャツネ、ツナのボルタ、ダル(豆スープ)、じゃがいものボルタ、魚(シュッキ)のボルタ、サラダ

(ドリンクはコーラ)

そして、ドリンクはペプシを選択しました。

パキスタンとバングラディシュはムスリムの国ですから、原則としてお酒は禁忌です。それで、ドリンクといえばコーラというイメージが私にはあります。実際、富山県射水市あたりのパキスタンゾーン「射水スタン」では、地元の方はパキスタン料理屋さんには、アルコールは持参するそうです。

(パキスタンとバングラディシュに関する歴史的政治的宗教的な超基礎知識)

東西パキスタンからバングラディシュ独立に至る説明図

バングラディシュとパキスタンは、英領インドからのインド独立の際にイスラム教の人々すなわちムスリムを当時のイギリスがインドから分離して移住させた国です。インド・ネパール・スリランカ・パキスタン・バングラディシュは、イギリス統治時代は、これら全部をまとめて英国領インドでしたが、1947年に独立する際に宗教ごとに国を分ける施作が採られて、とんでもなく大量の人々が移住させられてできた国です。最初は西パキスタン、東パキスタンだったのですが、ベンガル語を話す東パキスタンを、主導権を握ったウルドゥー語を話す西パキスタンに同化させる政策が失敗して、現在のパキスタンとバングラディシュに分離したというのが、物凄く大雑把な解説となります。バングラディシュの言語はベンガル語で、むしろインド東部の東ベンガル州と一致します。

 

(では、食べましょう)

フィッシュカレー(ルイ

ベンガル料理・バングラディシュ料理は、川魚が特徴的です。大きな川があって、日本で知る現地の情報は偏りがあるのですが、バングラディシュ人の話を聞くと、現地ではきれいな川で獲る魚を食べるので泥抜きなどしなくてもとてもおいしいと聞いたことがあります。あくまで一人の人の話ではあります。そして、マスタードオイルで揚げて煮るのが特徴ですね。食べながら、マスタードオイルの風味を感じ取るのがなんとも現地感を感じる美味しさなのです。

トマトと卵のチャツネ

チャツネとは言われたのですが、簡単な炒め煮です。これもターメリックが生きています。ターメリック・クミン・コリアンダーが重なり合った時に生じる郷土的風味を楽しめます。

ツナのボルタ

ボルタという言葉はマッシュすることを意味します。野菜や魚に対して、通常のカレーを作るのと同じように、クミン、コリアンダー、マスタードオイルを使用しながら、玉ねぎ、ニンニク、生姜などと炒め合わせてペースト状にしたものをいいます。ツナの旨みを楽しむボルタ。これは是非自分でも作ってみたい。

ダルスープ

いつも食べるインドやネパール、スリランカなどの豆カレーとは大きく異なります。そこに豆の煮崩れた粉状のものが沈んで、豆の風味の完全にスープです。バングラ味噌汁といったところでしょう。これをそのまま飲んでもいいのですが、他の料理と共にご飯に混ぜ合わせつつも食べたりします。

じゃがいものボルタ

まさにマッシュ。肉じゃがの肉なし、バングラディシュ味のジャガジャガです。

シュッキのボルタ

シュッキも現地の魚です。ボルタは珍味の位置付けでもあるので、先に紹介したフィッシュカレーよりも味が濃くて、スパイス佃煮のペーストといったところでしょうか。ご飯のすすむ味がします。

 

そんな料理を一つ一つ味わってから、後半戦は全部ご飯の皿に乗せてしまいます。

それぞれに食べつつ、どんどん混ざって新たな味わいに移っていって、一食で何段階もの味変を楽しめるのでした。

いやぁ、逸品!絶品!幸せな一食なのでした。

今日もいいスパイス記念日となりました。

めでたしめでたし

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