[秋葉原]スパイスパレット スパイス記念日81
季節限定もよし!酒ペアリングもよし!
●スコッチ:SMOKEHEAD(シークレットアイラ) 910円 ストレ-ト
▶︎スパイスパレット風パニプリ 450円、■せろり香る夏野菜の冷やしカレー feat. 薩摩ハーブ悠然どり1100円
前置き数行
前置き数行:大好きなカレー屋さんです。神田カレーマイスターのレジェンドたこさんのお店です。カレーブロガーとしてもお手本の一人です(たこさんのブログはこちら)。積極姿勢の食べ歩き人として、食べログでも人気のレビュアーの一人といえるでしょう。そんなたこさんのカレーをどこまで語りきれるかな。お楽しみに。
こんな人におすすめのお店です
- 気の利いたおつまみを楽しみたい人
- お酒とのペアリングを楽しみたい人
- 個性的なカレーを体験したい人
ちょっとふざけたロケーション
初めて行った人は、入るのを躊躇するか、店が見つからずに帰ってしまうかもしれないので、今回は特別にその入り方を紹介しておきましょう。地図は、末尾の店舗案内をご覧ください。
秋葉原の昭和通り口から北に向かって徒歩7分ほど、カレーは飲み物を発見したら到着です。
黄色い目立つ看板は「カレーは飲み物。」となりの赤い看板はパスタ屋さんです。よーく見てみましょう。
そう、上、2階の窓をみるとSPICEPALETTEの文字が遠慮がちに見えてきます。店主の性格を表すようです。
そういうわけですから、
躊躇せずに目立つ二つのお店の間の階段を上っていきましょう。
大丈夫、2階には普通にお店の入口があります。
スパイスパレットを楽しむ
■気の利いたおつまみを楽しむ
スパイスパレットは、どこを切り取っても個性的なお店です。
メニューを見てみましょう。
スパイスパレット風パニプリを注文!
いろいろ興味深いものが並びますが、私はこのときスパイスパレット風パニプリを選択しました。
インド料理やネパール料理に疎い方には馴染みの薄いメニューだと思いますが、インドあたりではポピュラーなスナックです。正統派のパニプリについては、いずれ別のところで紹介することにするとして、スパイスパレット風パニプリを注文です。
この殻がパニプリです。まあ、ポテチの風船型みたいな感じのものです。これを一部割って穴をあけて、具とスープを入れて食べるのがインドの正統派パニプリですが、何でも個性的なスパイスパレットですから、ここには納豆と野菜のアチャール風のものが詰まっています。これ、おつまみとして最高なんですよ!
■お酒とのペアリングを楽しむ
おつまみが出てきたら、やっぱりお酒が気になりますよね。店主たこさんはバーテンダーの経験があるので、お酒のペアリングを相談するのも楽しみなのです。
今日のおつまみとカレーに合わせて、どのお酒を勧めるかと尋ねたら、今の気分は?と返されて、「そりゃ、ストレスいっぱいです」と答えたら、迷わずこれを勧めてくれました。
シークレットアイラと言われる「SMOKEHEAD」です。スコッチの中でもアイラ地方で生産されるものをアイラウィスキーというのですが、特に有名なのはタリスカー、ラフロイグ、ボウモアなどでしょう。クレオソート油に由来するスモーク臭がします。分かりやすく言えばバーベキューの煙の匂いです。正露丸の有効成分もこれに由来します。このスモーク臭漂うスコッチウィスキーがとてもおいしいのですが、このSMOKEHEADはその名の通りに強めのスモーク臭を放ちます。シークレットアイラと呼ばれるのは生産した蒸留所を隠して世に提供しているという意味ですが、その秘密はぜひお店で店主に尋ねてみてください。
ペアリング!
というわけで、ペアリングです。スパイスパレット風パニプリの納豆発酵臭とアチャール風の酸味の強い味に対して、SMOKEHEADの香りが包み込みます。これはやばいです。クセになること間違いなしの上出来の楽しみなのでした。
■個性的なカレー:お皿をパレットにして味が鮮やかに展開します
お待たせしました。カレーのお話の時間です。
お皿をパレットに例えて絵を描くようにカレーを提供するからスパイスパレットです。必ずしも見た目に映えるわけではなく、食べるとその味・風味が鮮やかに展開されていることが分かるプレートばかり。見た目に華やかないわゆる”バエる””インスタ映え”のカレー屋さんはたくさんあるのですが、見た目が華やかでなくとも、多彩な味を華やかに表現されているので、技ありの一皿だと唸ることになります。
■定番はチキンカレー・キーマカレー(チキン&キーマ)
定番のメニューは、チキンカレーであり、キーマカレーであり、それらをあい盛りにしたチキン&キーマです。
基本的にカレーはやさしい味に作られているのですが、様々なエッセンスが組み合わされている技ありのカレーです。さらには一緒にインパクトのあるアチャール(インド式ピクルス)が2~3種類添えられていて、これらをカレーに混ぜていくことで、味変しつつ、刺激のあるカレーが出来上がっていくつくりとなっています。食べさせ方を南アジア風に混ぜさせるというところに着眼して、味の多彩さを提供しています。
■限定カレー、季節ものに注目
スパイスパレットは1~2か月毎に限定カレーを入れ替えていきます。その季節の旬の素材やたまたま入手できたという珍しい素材を、実に見事に生かしてくれます。
今回食べに行ったのは
「せろり香る夏野菜の冷やしカレーfeat.薩摩ハーブ悠然どり」
直近で食べたのが9月初旬のメニューでしたので、こちらを紹介するのですが、投稿した今日はもう10月中旬ですっかり季節外れなメニューになってしまいました。そこで、文末に他の限定カレーもいくつか紹介しています。
あまりブランド素材に釣られたりしない店主たこさんですが、贔屓にしている肉屋さんからおすすめされたというので活用してみたそうです。
これが薩摩ハーブ悠然どりです。いい肉なので、塩だけで処理しているからと、まずは肉の味をそのままに味わってくださいということでした。これが本当に美味い!
お肉とご飯でも楽しめました。味つけは塩だけで十分に楽しめるというのが良質な素材の証です。
さあ、カレーに注目ですよ。何しろ冷やしカレーですから、ひんやりしています。これが本当にセロリが香ってトマトベースの旨みがはじけるんです。おいすぃー--!
夏野菜ですからね、ごろんと大ぶりの茄子が触感を変化させて楽しませてくれました。
じわーっと、いくつもの異なる旨み攻めとスパイス感、たまりません。
たこさんのカレーはなにしろスパイスパレットですから、カレー一つで単調には片づけません。
人参のアチャール、山芋のアチャールが添えられて、辛さと酸味に変化を与える機会が用意されています。そのままおつまみのように食べるのもよし、カレーやライスを混ぜながら変化を楽しむもよしです。
実に楽しませていただきました。
■その他の限定カレー
その他にもいくつかの限定カレーを経験していますので、2,3紹介しておきましょう。
①麻婆ラムパニールカレー(2022年5月)
世間には麻婆カレーというのもあるのですが、麻婆の喜びとカレーの喜びを両立させる仕上がりってなかなか難しいのです。たこさんは、ラムのカレー、そしてパニール(インドのカッテージチーズ)も組み合わせながら実に個性的かつおいしいカレーを実現しています。
②あおさのカレー(2022年1月)
この写真からそのワクワク感が伝わるでしょうか。できれば、海の香りまで伝えたいです。滅多に入手できない生あおさが入手できたと喜んでたこさんがメニューにしたのがこちら。あおさと牡蠣の旨み風味で昇天したのでした。
③サグニブタ(2020年12月)
サグというのはヒンディーでいう青菜のことで、日本では主にほうれん草を使用します。煮豚とほうれん草のカレーってそのバランス感が素敵なのと、いやもう美味しすぎます。ホウレン草の青い香りに包まれて美味しい煮豚を食べつつ、四方八方からスパイスの弾ける香りを想像してください。
たこさんの提示する新たな限定メニューが登場するたびに欠かさず訪れるコアなファンもかなりいらっしゃいます。一度体験することおすすめですぞ。
今日もほんとうにいいスパイス記念日だ。
めでたしめでたし
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[店舗案内]
- スパイスパレット(食べログにリンクしています)
- アクセス:東京メトロ日比谷線秋葉原駅番出1番口、JR山手線・つくばエクスプレス秋葉原駅昭和通り口から徒歩4分、東京メトロ銀座線末広町駅1番出口から徒歩7分、秋葉原駅から347m
-
[月~金]11:00~15:30、17:30~23:00(L.O.21:30)、[土・日・祝]1:30~18:00
日曜営業、定休日:不定休、Twitterで確認できます
- 電話 03-6875-9539
- 東京都台東区台東1-9-4 松浦ビル 2F
訪店記録
スパイスパレット【夏を楽しむ極意の如し】
2022.9.9、2022 CURRY180店344食目、2017年以来カレー3289食
《神田カレー街食べ歩きスタンプラリー53スタンプ43店目》
●スコッチ:SMOKEHEAD(シークレットアイラ) 910円 ストレ-ト
▶︎スパイスパレット風パニプリ 450円
■せろり香る夏野菜の冷やしカレー feat. 薩摩ハーブ悠然どり1100円