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Amazing!日本のカレー文化!

【日本のカレーは世界でも珍しい独特の食文化】

日本のカレーの始まりはインドとは直接には無関係だと言ったら、「あれ?インドから来たんでないの?」と思う人が多いと思います。これは大きな誤解で、日本のカレーはイギリスからもたらされたものです。

明治維新とともに日本に来たイギリスのカレー。これは、長くインドを支配したイギリスにもたらされたスパイスと、イギリスにあったシチューなどの煮込み料理とか融合した作られたもの。

最初に日本で開業したインド料理専門店といえば東銀座にある「ナイルレストラン」ですが、明治維新で日本にカレーがもたらされてから最初のインド料理店が開業するまで90年も経過したのです。したがって、日本人は明治維新でイギリスのカレーが来てからというもの、日本独自の食文化と融合により全く違うカレー文化を生み出したのです。

カレーライスに、玉ねぎとにんじんとジャガイモという黄金律のような具材を定番化したのは日本人の発明です。カレーパウダー(カレー粉)はイギリスのC&B社(どこぞの日本メーカーに名前が似てますね)が元祖ですが、カレールーを発明したのも日本の菓子メーカー(チョコレート屋さん)ですし、カレーととんかつを融合させてカツカレーを発明したのも日本人なのです。

【今もこれからも発展する日本のカレーの多様性】

近年も日本のカレーは進化し続けています。インド料理の手法と、日本の出汁文化が融合したスパイスカレーが2015年ころから大阪で始まって、今や東京でも人気店の筆頭に名を連ねています。世界の料理は、各国で何千年の歴史で確立したものが中心ですが、前述のとおり、日本のカレー文化は明治維新からまだわずか150年と歴史も浅く、しかしながら、実に多彩な食文化と融合し、また独の自発展を遂げて、まるで秋葉原のアニメ文化のように全く新しい食文化を日々生み出しているのです。伝統的な日本のカレーも魅力的で、日々変わる日本の新しいカレー文化も魅力的です。このブログでは、世界においても稀な、実に多彩なカレー文化の多様性を感じて頂けるとさいわいです。

 

※参考文献

「日本人とカレーライス」森枝卓士

 

「幻の黒船カレーを追え」水野仁輔