スパイス記念日14 スパイスの知識:クミン
スパイス記念日14 スパイスの話:クミン
スパイスを何種類ご存じですか。
頭の中に筆頭に上がるスパイスの名前は何ですか。
日本人だったら、スパイス料理がわからない人でも誰でも知っているのは、
・唐辛子 (チリペッパー、レッドペッパー)
・黒胡椒 (ブラックペッパー)
でしょう。
では、インド料理とか、カレーを作るのに使うスパイスで代表的なスパイスといえばなんでしょう。
さしあたり、3つか、4つ、言えますか。
初心者向けのインド料理やスパイスカレーを作る人が最初に覚えるスパイスといえば
・ターメリック
・クミン
・コリアンダー
・チリペッパー/カイエンペッパー
といったところでしょう。
さて、このスパイスはなんでしょう。
これが、クミンです。
料理せずにそのままで匂いを嗅ぐと、案外いい匂いなのですが、匂いを例えると印象がよくありません。
「汗臭い匂い」
そう、そんな匂いなんです。ところが、スパイスの匂いというのは不思議なもので、スパイスだと分かっていて嗅ぐといい匂いだし、料理になるとおいしそうな匂いになってしまうのです。
というわけで、今回はクミン!
以前、ターメリックについて記しましたので、今回はクミンについて話してみましょう。
クミンの効果
一般言われているクミンの健康への効果については、次のようなものがあります。
・食欲促進、腹痛の緩和、消化促進
・糖化予防(つまりお肌によい)→ 美肌
・便秘解消
恋愛サポーターのクミン
中世ヨーロッパでは、恋愛のお守りとしてクミンが利用されました。旅立つ恋人に、出陣する夫に、愛する男性の心変わりを防ぐという言い伝えがあって、女性たちは、愛する男性の出立の時にそっと服にクミン袋を忍ばせたともいわれています。
クミン料理
クミンはどんな料理に使われるかと言われたら、私はストレートにカレーに使われるといってしまいます。
最も基本的なインドカレーの作り方を学ぶと、まず最初に使うのは、ターメリック、クミン、コリアンダー、そしてチリペッパーです。前述したとおり、クミンは単体では汗臭いとも受け止められる匂いがするのですが、これら他のスパイスとの相乗効果で「カレー」と認識できる香りに変貌するのです。
ほら、おいしそうなカレーでしょ。
案外応用力はあって、ホウレン草や小松菜などの青菜や、ジャガイモなどに振りかけて炒めたものに塩を振ったくらいでも、ちょっとしたおいしいスパイス料理になるのです。
一つ簡単なものを紹介するならクミンのバターライスなんていかがでしょう。
この写真はSpice Life 料理教室の先生、スパイス料理研究家の一条もんこ先生が炊いたクミンバターライスです。
黄色いご飯のカレーに興味のある方も多くいらっしゃると思いますが、ターメリックライスを炊くときにクミンシードを加えても香り高くておいしいカレーをサポートしてくれます。
(レシピ)
物凄く簡単です。
材料:米2合、ターメリック小さじ1/3、バター1かけ(小さじ1-2くらい)、クミンシード小さじ1
適量の水とともにすべて炊飯器に入れて、よく混ぜて炊いてください。
上手に盛りつけするとこんなワンプレートもできますよ。
クミンもぜひ活用してみてくださいね。