[神保町]学士会館 THE SEVEN’S HOUSE:スパイス記念日76
クラーク博士に因んだ新クラーク・カレー
2022.9.6、2022 CURRY176店338食目、2017年以来カレー3284食
《神田カレー街食べ歩きスタンプラリー48スタンプ38店目》
■新クラーク・カレー 1300円
こんな人におすすめです
- 伝統的な日本のカレーが好きな人(カレールゥタイプ)
- クラーク博士が考案したというカレーに興味のある人
- 旧帝国大学の伝統や歴史に興味のある人
- 風格のある古い建築物に興味のある人
学士会館とTHE SEVEN’S HOUSE
■学士会館ってなに?
1928年(昭和3年)に建設された都心に残る数少ない古い建築の会館です。旧帝国大学、現在の国立七大学である北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学の出身者の親睦と知識交流を目的とした場として、これらを運営する学士会が建てて運営されています。東京大学発祥の地でもあり、日本野球発祥の地でもあるのです。
■THE SEVEN’S HOUSE
学士会館にいくつかある食堂の中でフランス料理を提供するのがTHE SEVEN’S HOUSEです。たとえば、9月20日現在のお知らせを見てみると七五三個室プランが用意されていて、学際にも多く利用される一方で、こうしたお祝い事の場にも向いているスペースです。
実際、THE SEVEN’S HOUSEは伝統の重みを感じさせる店内で、窓際のカウンターに座るとこんな風景です。窓の外には如水会館や一橋講堂が見えます。
■クラーク博士との関係は
日本のカレーの歴史をひも解くと、確かな歴史的記述の存在する最初に作られたであろうとされる日本の初代カレーには諸説ありつつ、特に有力とされるのが、
有力説1:西洋料理指南(1972年[明治5年])
最も有力とされる最初の説が、料理書籍の「西洋料理指南」(敬学堂主人)に記載されたのが日本最古のカレーとして最も有力な説とされています。肉にはカエルが使用されていて、まだ玉ねぎ、にんじん、ジャガイモの日本カレーの黄金律が確立する前のものです。
有力説2:札幌農学校の寮で1日おきのライスカレー食が開始された
次に有力とされているのが、Boys, be ambitious の名言で有名な札幌農学校(北海道大学の前身)のクラーク博士に因むものです。クラーク博士は、学生たちに満足な栄養を摂取させるために米食を禁じて食の西洋化を促したのですが、1日おきのライスカレー食については米食を認めたということです。
■クラークカレー、新クラークカレー
というわけでクラークカレーの登場です。ここ学士会館のTHE SEVEN’S HOUSEのクラークカレーは、もちろんクラーク博士の考案したカレーに因んでいるということですが、以前のクラークカレーに対して素揚げ野菜を採用するなどの改善が施されて新クラークカレーとして提供されています。
実食です
さあ、新クラークカレーの登場です。
日本式カレーの典型であるカレールウタイプのカレーです。
具の野菜がスープカレーの具みたいに、丁寧に素揚げされたものが供されています。おいしさが増しますよね。この改良が、新クラークカレーの新たるところであろうと推測しています。特に他の野菜に隠れてよくみえませんが、ジャガイモが真ん中にいて、このジャガイモがしっかりと強めの食感のある仕上がりでありながらコク深く芳ばしいおいしさを発揮していたのが印象的でした。
お肉がとろとろに煮込まれていてジューシーです。肉の旨みがいいですね。
今日もカレーを楽しませて頂いてしあわせです。
いいスパイス記念日となりました。
めでたしめでたし
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ゴーグル仮面のカレー屋さんマップにも登録しました。神田カレー街食べ歩きスタンプラリー2022参加店は♡マークで場所を示しています。学士会館THE SEVEN’S HOUSEはEコースなので、紫色のマークをつけています。
[食べログ」学士会館 THE SEVENS HOUSE https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13051525/