スパイス記念日3 調理実習【れんこんチキンカレー】
スパイス記念日3 調理実習【れんこんチキンカレー】
(調理日:2021.11.3)
□自作:チキンれんこんカレー
▷ピクルス(れんこん、きゅうり、トマト)
▷トマトサラダ
▷トッピング:深煎りピーナッツ
これを作ったのは2021年の文化の日です。自分的な文化的な過ごし方といったら、カレーを作ることでしょう。しばらく作ってないし、月に一度は作りたいのです。
というわけで、例によって昨日時間貸しマンションを予約しました(我が家はスパイス料理禁止なんです)。都内某所、すぐ近くにスーパーもハラルショップもある場所で、使い勝手のよい馴染みのマンションがあるのです。
【調理実習】チキンれんこんカレー
[カレーの種類:スパイスカレー]
★今日の主役食材:れんこん
昨日、道の駅あずの里いちはらで買ったおいしそうなレンコンがあるのです。それで、今日はレンコンのカレー。旨みをとるのにチキンレンコンカレーとしました。
一口大に切ったれんこんを炒めて取っておきました。経験的に、レンコンは直接調理過程の料理に入れて煮るなどするよりも、事前に炒めたり、素揚げするなど、油で熱を通したほうが簡単に食べごろの硬さに仕上がります。
★スターター(スパイスカレーの調理開始:ホールスパイス&玉ねぎを炒める)
普通のスパイスカレー同様に、玉ねぎとホールスパイスを炒めます。
ホールスパイスは、クミン小さじ1、クローブ5本、カシア(シナモン5センチ)。
肉肉しさに味を寄せたいときは黒い系統のホールスパイス(シナモン、クローブ、黒胡椒)がよく合います。好みによってスターアニスとかブラックカルダモンとかもいいでしょうね。大さじ2くらいの油、弱火~中火にかけます。焦げやすいのでシュワシュワと泡がたったら、薄切りの玉ねぎ1個分を投入し、飴色まで炒めます。
※玉ねぎ炒めのコツ:最初にひとつまみの塩を加えると浸透圧で水分が滲みだし、玉ねぎの焼きが進みやすくなります。焦がさないためには、触らずなべ側の片面に焼き色がついたら30-50ml程度の水を加えて、水が飛びきるまで煮詰めることを2回ほど繰り返します。
★第2段階:G&G、トマトの段階
青唐辛子、おろしにんにく、おろし生姜を加えて、その後トマトをドバッと。辛味に弱い方でも少量の青唐辛子は味の締まる風味だけとって辛みを最小限に抑えるために一本は半分にに切って、もう一本は切りません。辛いのが好きな方は、細かい輪切りにして加えるといいでしょう。表題にG&Gと記しましたが、カレーの料理人たちは日常的にニンニクと生姜を下したミックスG&G(Ginger & Garlic, ジージーと呼びます)を使いますので、G&Gは彼らの共通語となっています。G&Gは、等量のにんにくと生姜そして水をフードプロセッサーにかけたもので、冷蔵冷凍しておけば便利に利用できます。
パウダースパイスを加えてマサラ(グレイビー/カレーのもと)を仕上げる
いい感じにまとまったらパウダースパイスを加えるのですが、最近の私はカレー粉を多用します。私の頭の中のイメージでは、カレー粉は一定完成形で、それに対して別のパウダースパイスを追加して、その時表現したい方向に合わせます。今回は普段は使わないくらいに多くのターメリックを入れました。カレー粉小さじ1、ターメリック小さじ1.5くらい。そしてカイエンペッパーを小さじ1/3程度。
最近はスパイスの構成をできるだけ単純化して狙う風味を際立たせることを意識します。いろいろ使い過ぎても自分らしさのエッジがぼやけるので、今日はこれと何かみたいにフォーカスした方が自分味の満足度が上がる気がするのです。
具を加えてカレーに近づく
これで鶏もも肉300gにれんこん400gくらいの3〜4人前になります。
事前にお肉にも、塩少々と黒胡椒とターメリックおよびチリで下味をつけているので、今日はターメリック祭りです。
肉を加えて、火が通ったら、炒めたレンコンと鍋で合わせます。
時間も大事なので鶏がらスープ小さじ
1と水500mlでスープを整えて、隠し味にこんぶ茶一本!一煮立ちしたら完成です。
1時間1000円以上するキッチンを借りているのですから時間も大切です。要らぬこだわりは捨てて、時間内に自分の狙いたいカレーに仕上がることだけを意識した構成なのです。こんな作り方こそが、案外アウトドアカレーでも活かされています。
ご飯は、いつもキャンプで使うミルキークイーンの無洗米真空パックを利用するターメリックライスなのですが、ちょっとシナモンを効かせるのが僕は好きです。
いい感じに仕上がりました。
おいしくて、食べながら“俺って天才!“と、ガッツポーズをとりました。
最後にもう1発のトッピングを楽しみます。ピーナッツです。
昨日道の駅で買った生ピーナッツを
5~10分ほど炒ってローストしたものをちょっとかけて食べる。カレーと混ざると食感と風味に変化が出ておいしいのです。
たまに、こんなふうにサクッとカレーを作ると、明日からの食べ歩きでもまた、味に対する感度が研ぎ澄まされるような気がします。
今日というスパイス記念日を大いに楽しみました。
めでたしめでたし